転職サイト!

無数にある転職関係サイト。知人に「今よりもよい条件のスカウトがくるかもよ」とすすめられたのがきっかけで僕も某サイトにエントリーしてる。しっぱなしというか。


優秀なエンジニアはどこにいて、企業はどうすべきか? http://togetter.com/li/51040


togetterみてたら上記のエントリーがあったから興味ぶかくみてしまった。優秀なエンジニアの転職に関する内容。端的に言えば転職サイトの利用は雇用する側される側両方にとってベストな選択ではない的な。

僕エンジニアでもなんでもないけど。この話はエンジニアに限った話ではないかなって思う。それから「優秀」の定義は難しい。

僕が思う企業にとって優秀な人材と言うのは、行き着くところスキルよりも忠誠心=社畜だと思ってる。技術よりも信用。天才肌の奇人変人よりもそこそこ能力がある常識人であり、経営者や上司からみて信用できる、される人間が一番優秀だと。


ちょっと企業論など。中小企業というのは創業家族による経営がほとんどでTOPに嫌われたらおしまいなのだ。逆に気に入ってもらえればもう安泰。後は信用を失わない程度に仕事していればいいだけになる。これは経営というシステムを使っているものの、結局は人間という感情のある動物がリーダーとなって決定権を行使し、ものごとを選択する以上避けられない真理でもある。役員会も株主総会も本来の役割を果たしていないケースがほとんど。

経営者は自分以上の才能に脅かされることが怖いから少なからずエゴイストとなり無意識に自分よりも無能な人間を好みやすくなる。実際は2割の優秀な人間が会社を動かしているが、福利厚生において残り8割の烏合の衆と優秀な人間との差はそれほどない。企業である以上、少なくともチームプレーであり関連する人間が多いから明確に差をつけにくいのよな。

それから企業と言うのは一つの分野に特化しているのが基本で、ホールディング化してる大企業であっても人ひとりが関わる部署なんて極めて狭い領域。みなその狭い枠のなかで切磋琢磨して有効とされるスキルを磨きつつ働いている。30〜40年という年月があれば大抵は身に付いてしまう。スキル不要論(ほどほどあれば十分という意)は新卒信仰がわかりやすい。


エンジニアって例えばC++やjsが意のままに扱えますよーとなったら優秀なのだろうか?C言語だけだとスキル無いなぁみたいな。でも5年後10年後はどうだろう?新しい言語ができたら?って考えると安泰なスキルって何なのだろう?結局は現場適応力とか経験則的なものか、もしくは特許に値する発明ぐらいじゃないかな。青色LEDつくっちゃいましたみたいな、あれくらい突出した才能以外たいてい「凡庸」とみなされるんじゃないかと。

自分が優秀だと思っていても、スキルなんて入社時の給与(出世)スタートラインをあげるトーナメントにおけるシードみたいなもので効用は長くは続かないし絶対じゃない。


要するに何をもって「優秀」とするかは視点によって変わるからそもそも定義が困難でしょって。


サイトの利用に関しては多大な期待をしなければ別にマイナスではないんじゃないかなあ。単なるインフラとしか思ってない。

優秀な人間は知人や身近な人から声がかかってサイトなんて利用しないとかも確かに一理あるけど、結果それがベストな選択だった、とも思えないしそれは当事者以外誰にもわからないことだ。だけど勝手知ったるところじゃないとダメ、というのは可能性を狭めていると思うし勿体無い。

見えるものをすべて見るというのは可能性を広げるという意味では良いことだと思う。転職サイトだろうと職安だろうとフィルターかけて排除するまでじゃないだろjk

就職するなり起業するなり、最終最後の意思決定が当人にとってはベストな選択であってそれ以上も以下もない。まあこれ言っちゃったら終りだけれど。


でもこの意思決定がいちばんの優秀さをあらわす指標だったりスキルかもね。