麻雀!
1年に1〜2回、それこそ不定期に前の会社の人とリアル麻雀とかします。最近ひさしぶりに誘われたので、ちょっとやっつけてやろうかと思ってます。MFC、天鳳で鍛えたぼっち麻雀打ちを舐めると痛いめをみるぞー!
と息巻いてみたところで、メンツのうち2人がもとメンバー(雀荘バイト経験者)でめちゃくちゃ強いので大抵負けます。よくてトントン。それでも楽しいんだよなあ、麻雀の世界は深いです。
【深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ】
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
〜ニーチェ「善悪の彼岸」の一節より〜
大袈裟かも知れないけど麻雀にはこのくらいの魔力があると思います。こわい。
麻雀漫画はそれこそ星の数ほどあるけど、僕の観測範囲内で印象深かったものを幾つかピックアップしました。まあ好きな麻雀漫画って感じです。
『ノーマーク爆牌党』
暴牌と紙一重の爆牌を使って勝ちまくる天才肌の爆岡弾十郎。一方、マジキチレベルの絶対守備だけがウリの凡人的打ち手、爆守備の鉄壁保。もう名前がおもしろくてアレですけど、これ後半の展開がほんとうにすごい。
神がかった勝利を連発して、何もかも悟っているかのように傍若無人に振る舞う爆岡が、じつは常勝のプレッシャーとか爆牌の精度が落ちていることで精神的に追い込まれていて廃人みたいになってて、そんな爆岡を追い詰める凡人のはずの鉄壁が逆に対局の中で開眼していく描写とか、最後の爆岡と鉄壁の対局はもうBGMにクラシック流すくらいの聖域で神の戦いをみているよう。脇のプロ達も筋が通っていてとにかくかっこいい。見ものです。
一見、漫画ならではの奇天烈アイデアにみえる爆牌ですけど、実はすべて計算した上でやっています。捨て牌、全員の手牌、残りの山にある牌、ほとんどを把握してはじめて爆牌はうてる、という超高度な手なのです。この描き方がうまくて、さすが片ちんだなあ、と。現実にできるかどうかはわかりませんが、プロはこれに近いレベルでやっているのではないかなーと思ってます。
亜空間殺法(荒です!)とか牌読みが好きな人にはたまらない世界です。僕はストライクでした。ちなみにどっちが主人公かよくわかりません。数ある片ちんの作品の中でもひと際硬派でプロ志向な内容、一番好きな麻雀漫画です。
- 作者: 片山まさゆき
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1991/02
- メディア: コミック
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『むこうぶち』
御無礼!で有名です。むこうぶちは絶対負けない闇プロ、傀に関わる人々を主人公にしたゴルゴスタイルで描かれるショートストーリー。もう、これはみておかないと的な名作ですね。
僕は安永六段が関わるエピソードが好きです。ルパンでいうところの銭形のとっつぁん的なおもしろさというか。なんだかんだと傀を愛している(性的でなく)のが伝わってきていい感じです。
プロが監修しているので打牌なども非常に緻密にできています。夜の世界を知っている人とか大人向けかも知れません。
むこうぶち―高レート裏麻雀列伝 (1) (近代麻雀コミックス)
- 作者: 天獅子悦也,安藤満
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2000/11/01
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『東大を出たけれど』
東大を卒業して就職するも麻雀がうちたくて2ヶ月で会社を辞めてしまい、フリー雀荘のメンバーになった須田良規氏(もったいない…)という実在する人物が原作のほぼノンフィクション作品。先のことよりも、今できることに全力を尽くしている刹那的な人々のシュールな日常世界が描かれてます。特に女性のエピソードとか、とてもリアルに描かれていて共感しました。
この作品は上記2作品と違って対局メインでなく毎回物語がきちんとあって、要所に麻雀を絡めているのですが、その絡め方というか、麻雀を比喩的に使う構成が非常に上手です。さすが東大生が原作だなーと。麻雀をあまり知らなくても楽しめるかもです。
- 作者: 井田ヒロト,須田良規
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2007/10
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『打姫オバカミーコ』
まったく麻雀できない人にみて欲しいのはこれかなー。意外とhow-to要素高いです。片ちんの絵はみやすいですし。
- 作者: 片山まさゆき
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2004/11/27
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ここまで『咲』なし。
いや『咲』みてますけど、池田ァ!とかステルスモモとか衣とか好きですけど、麻雀的にはちょっと…ってなってしまいます。『兎』もちょっとやりすぎ感があるかなあ。程良くリアルな麻雀漫画がいいみたいです。
- 作者: 小林立
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: コミック
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- 出版社/メーカー: アルター
- 発売日: 2010/08/31
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