アートな街並み!
才能の枯渇について
http://blog.tatsuru.com/2010/12/26_1356.php
これを読んで真っ先に浮かんだのは等価交換の法則。もらったものはかえさなければいけない、どんなかたちでも、って。具体的なところだとお金。
確かに欧米のお金持ちはノーベル賞みたいな財団をつくったり美術館を所有したり寄付したりとかいろいろしてる。日本でも箱根彫刻の森美術館はフジテレビ会長がそういうのを意識していまだにやってた気がする。
庶民はボランティアが精一杯で、そういう人間からするとお金持ちのそれは一見ただの見栄(自己顕示欲)だったり無駄に散財しているとか贅沢な趣味だとか思うけれど、お金持ちからすれば成功したことへの成果報酬(対価)というか、世のため人のために何ができるか、いろいろ考えた上でやっているのでしょうね。
アートの世界なんて世界のお金持ちが支えているのは間違いありませんし、ひとつの産業を産み出し支えていると考えると、すごく世の中を潤しているし貢献してますよね。
あと、日本の成功者は弱者にたいして「現状はすべて自己責任」と言い放ち、欧米の成功者は弱者にたいして「君にもチャンスはある。私がそうだったように」と言う。みたいなコピペを思い出しました。
チャンスを与えず家族で独占しようとする(対価を支払わない)成功者が多い日本はやがて社会的に衰退するとかなんとか。悔しいけどちょっと納得する部分はあった。
なんにせよこういうのは余裕が無いとできないわけで、日本だってそれでも社会を良くしようと思っているお金持ちは増えていると思う。
僕的な指針というか根拠は、街並みの芸術性と環境分野への投資。大きな視点で見れば必ず、環境が人を育てやがて国民性を養うと考えています。上品な街には上品な人間が住む、逆も然り。
国(文化)の成長というか熟成には順番があって、あらゆる産業は年月と共に人件費が安い方(途上国)へ流れていくので往々にして残るのは芸術だけになる。パリとかローマとか京都とかは一つの時代が長く続いて熟成が進んだ結果だと思う。
ああいう芸術性を内包した街並みを残すことこそ先進国の証じゃないのかなって。
そう考えるとやっぱりアメリカ、東京あたりはまだまだ文化的熟成が足りていないというか、成長の余地があるなーとか上から目線で思ってます。ごめんなさい。
- 作者: サラソーントン,鈴木泰雄
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