だんご大家族!
いまさらながら京アニ版 CLANNAD 〜AFTER STORY〜 を視聴しました。
ゲームはしたことがなくて前作となる CLANNAD はネタバレ踏んでしまったのでダイジェストでしかみていないのですが 〜AFTER STORY〜 の16話以降の展開が本質であって、すべてはそれを盛り上げる為の岡崎朋也のモノローグのようなものだと勝手に解釈しています。
全話観おわって感じたのは家族愛。素直に家族っていいな、子供っていいな、って思えるあたたかいお話でしたね。ファンタジー要素はちょっと人を選ぶかも知れません。僕は大丈夫でした。
僕はアニメを下記の2種類の大分類にわけて考えます、分析癖。
物語系…(主人公に目的や動機がありそれらに沿って登場人物の出会い別れ成長などを描写したもの、シナリオ主体)
日常系…(主人公に明確な目的や動機がなく常識的な時の流れのなかで普通に生活している様子を描写したもの、人物主体)
※少数ながら、サザエさん、ちびまる子、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、などの超メジャー日常系の一部にみられる時の流れを超越する現象については、一定の商業規模を超えると様々な外的要因により∞時空間へ突入することから「超日常系」と例外的に定義。
あくまで大分類なので、ここからさらに枝分かれさせると結局ぐちゃぐちゃになってしまうものもあったりしますけれど…。
これ、CLANNAD 〜AFTER STORY〜はどちらかなあ、と考えました。
冒頭に述べた論理展開でいくと、主人公の朋也が様々な出来事を経て最終的に家族愛(人間の本質)に目覚めてゆく、となり物語系になります。でも何か引っかかる…。
幻想世界とハーレム部分を除いて物語だけ抽出してみると、卒業後の就職に至る過程や働く様子、17話以降の朋也の心情とか、ノンフィクション作品としてもありえるくらい、わりと内容がリアルなのですよね。
大抵の物語系は日本じゃない日本のようなどこかで能力者とバチバチするみたいないわゆるフィクション全開のものが多く、一方で日常系は突飛な性格のキャラは多いものの、だいたい普通の日本の高校生だったり設定はリアルに準じていることが多いので、この辺りの思い込みから錯覚して違和感を感じたのかも知れません。
この違和感なのかどうかはわかりませんが、よくあるありがちな物語系でないことは確かだと思います。前半の退屈な日常部分も最後までみれば必ず「ああ、みて良かったな」と思えて久しぶりに感情移入してしまいました。
CLANNAD 〜AFTER STORY〜をはじめとしたkey作品に(主に原作者である前田氏の)信者が多いのもなんとなくわかりました。それだけに AB!とはなんだったのか…。
ゲームのマルチストーリーいわゆる量子力学的多世界設定をアニメで表現するのは難しいですけど、これはよくできてるなあ、と原作未プレイなのに語ってごめんなさい。
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