ジャスティス!

ハーバードで正義を振りかざし学生をビシバシ論客へと鍛えあげるマイケルサンデル教授(ドS)の日本講演をニコ生でみた。

議論の問題がいくつかでたけど男女の産み分け問題がおもしろかった。僕的には個(正当な精子卵子を提供した両者)が選別できる自由があってもいいんじゃないかと。家系の跡継ぎで男が欲しかった…など潜在的に不遇なおにゃのこが減ると思うので。

個の範疇で選択している限り地球的な男女比の偏りは起きないと思う。男女の市場価値はそれほど差が生じるとは思えない。中国、韓国、インドでは中絶などによって男が増えてるらしいけど国家単位で結果が出ている場合は国家単位で法規制すればいいし、長期的視野で国家にとって不利益になることなので自然とそうなると思う。戦争に繋がる前に国連が介入すべき。男を産ませて軍事利用とかもあったけれど戦争中に産み分けても戦力になるまでにどれだけかかるの…って現代の戦争でそんな気の長い指導者はいない。


遺伝子技術によって産まれてくる子供に先に才能を与える自由は?病気関係はともかくとして、先天的な才能は芸術やスポーツの分野などが多く、後々になって潰しが効かない職業になりがち。日本国1億総デザイナーベイビーになったら、もはや天賦の才能もカイジでいうところの限定ジャンケンのカードのようなものになり価値が暴落、最終的に市場に左右されると思う。これだと需要と供給の読みがギャンブルすぎて誰もやりたがらないのでは?と思う。

それからデザイナーベイビーとして生まれ、死ぬ前に一生を振り返ったとき「幸福だったか?」を当人になったつもりで真剣に考えればわかると思う。自分で決めるどころか考えてもいない人生に終始するってどうだろうか。短期的には親に「ありがとう」と思う子供も居ると思うけれど。

性別は普遍だから限定された枠の中では選べてもいい(すでに選択可能)けれど才能や性格や寿命のスタートラインはゼロベースで皆一緒であるべきだと思う。


サンデル教授とは関係ないけど相続税100%法案支持します。お金持ちは死に金を残さず使い切って循環させれば世の中ハッピー!子供涙目。

ゼロベースの公平性が好き。