タイムパラドックス!
ストーリーを展開するうえで過去を改変して現在に変化がないと仮定してしまうと、これはもうまったくつまらない話なのだと思う。だがあえて言おうそれもアリだと!
タイムリープものでどうしても気になるのがタイムパラドックスの解釈。過去の改変によって現在への影響は?という話。最近だとアニメ版「時かけ」とかわかりやすいかも。
僕は物心ついたときから家にコミックのドラえもんがあって愛読していたのだけど、のび太の嫁はしずちゃんが良くて未来ののび太の嫁がジャイ子に改変されるのは嫌だった。ドラえもんもっと頑張れ!としずちゃんが嫁になるように応援とかしてた。(感情移入と洗脳は似ている。)そうして幼少期よりドラえもんを通じて現在の選択によって未来は変わる!というのを当たり前のようにすりこまれた。BTTF(バックトゥザフューチャー)とかもそう。
実際、過去を変えれば現世が変わる!という説が当たり前のものとして展開している物語が大半で、事実は確かめようがないから誰も疑ってないみたい。ダーウィン進化論みたいなものか。
こうした定説?を徐々に僕は漠然とした違和感を感じるようになった。冒頭のとおり、過去を変えたって現時間軸の世界は一度経過した過去の上に成立しているのだから変えられないだろって思うのです。
今まであったこと(一度経過した時間)は人の記憶やそれこそ膨大な数のソースに記録され支えられているのであってそんな都合よくすべてを消すなんて無理でしょ?って。考えてるうちに(宇宙の星より多い)パラレルワールドが存在する概念のほうが信憑性があるって思うようになった。
そしたらタイムリープできたとして、そんな宇宙の星より多いパラレルワールドを簡単に特定して異動できないだろうとも思った。だから僕は過去へのタイムリープは可能だけど一方通行じゃないかって思ってる。未来に行けないのは情報が無いから。過去には確かに指定できる情報があるから。一方通行なのは、過去に行けたとしてもたどり着いた過去からの未来は多すぎてどこへ行くか指定は不可能だろうって。検証も無理だろうと。
ここでアレ、シュタゲ、ああ折にふれちゃった。厨二病。
世界線理論とは、世界は「世界線」と「アトラクタフィールド」によって成り立つという新しい解釈だそう。うほっ!新しい解釈きた!ぐへへ。
世界線(パラレルワールドのようなもの)は同時に複数存在していて束のようになっている。複数が同時に存在するが動いているのは常にひとつの世界線であり現世。この世界線の束をアトラクタフィールドと呼ぶ。らしい。
そこで過去の改変。この場合、改変の大きさによって未来はどうなるか決まると。
因果律 小 → 世界線の移動なし(未来は今まで通りの未来に収束する)
因果律 中 → 世界線が移動する(未来はやや変わる)
因果律 大 → A・フィールドが移動する(未来は世界的に大規模に改変される)
因果律は相対性理論によって導き出せる。世界線の変動は無数にあるのでダイバージェンスとして示される。とか。
ダイバージェンスはともかくとして、世界線理論は量子力学の観点から実際に裏付けが取れそうな可能性のある理論のようです。多分。
これ、未来は不安定なふわふわしたものと考えるとすごくわかりやすい。僕はすぐに共感したんだ。アル風に言えば「真理に近づいたね!ニーサン!」
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