ヒストリエ!
寄生獣は今まで読んだマンガの中で(多分これからも)ベスト10に入り続けるってくらい好きなマンガ。その作者(岩明 均)がデビュー前から温めていたという現在も連載中のヒストリエはずっと気になってたけど、時間がなくてなかなか読まずにいた。
最近、暇になってきたので全6巻一気にポチったった。すぐに届いたので一気に読んじゃったけど、やだ…コレおもしろすぎじゃね?はやく続き読みたいんですけど…。
紀元前ヨーロッパを舞台にしながらアジアの遊牧民族スキタイ出身のエウメネスが主人公。冒頭から、かの哲学者アリストテレスが出てきて、大人になる頃にはアレクサンドロス大王(まだ子供)とか出てきてエウメネスと関係していくお話。
史実を元にしたフィクションなのだけど、とてもリアリティがあるように感じるのは、人間の残酷さだったり、一人ひとりの心理描写がとてもリアルだからなのかなあ。時代は違っていても人間は本質的にこうだよなぁ、というのをとても感じられる。遠い世界、まったく知らない歴史の偉人であっても自然と親近感を覚えてくる。三国志や日本史と違って、過去にあまりマンガで描かれていない世界(先入観がない世界観)だから逆に良かったのかも知れない。
僕は第20話「買いてあらわる」の最後
「よくも…よくも…今まで…ぼくを…だましたなあああああ!」
※エウメネスが珍しく感情を剥き出しにして叫んだシーン
がとても印象に残った。ああ、こういう気持ちになるのか、ってなんか納得した。
でね、次の第21話のカロンの懺悔がね、うわああああああ…ってきた。だよなあ、言えないよなあ、って。このあたりは前半の山場かな。僕はもう完全に引き込まれちゃいました。
物語は壮大だけれど、寄生獣もそうだったしあまり長編(冊的に)にはならない気がする。推測。
僕の中で寄生獣を超えるかどうか、はまだわからないけれど、その可能性は十分秘めてるというか、これからの展開がとても気になるマンガです。
続きは完結したときに。
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