感情と理屈!

感情と理屈は反対語ではないけれど、異性間とか異業種とかで度々ぶつかるキーワードではある。


理屈の反対は屁理屈ではなく、理屈じゃない、が正解だと思うけど正解はないらしい。

感情の反対は無感情ではなく、理性が一般的だけど、無機質とか機械的なイメージを持ってる。まあなんでも良い。



「その理屈は分かるけど納得できない」というときは経験則から感情に従うのがだいたい正解、みたいなことを、とあるブログで目にしました。

ということはこのブログの人の脳内エンジンは【経験則(rule of thumb)≧感情≧理屈】になるのかしら。思わず経験を振りかざして感情的に怒る上司を想像してしまったし、ちょっと老害っぽい悪いイメージになってしまった。




経験則って日本語は難しくて英語でも何通りかある。


rule of thumb(一般的に使われてる)

大ざっぱなやり方、直訳「親指のルール」かつてイギリスの法律で、男性が妻を叩くときに許された棒の太さが「親指よりも太くないこと」だったことから。他にも諸説あり。


heuristic(計算機科学や心理学の世界で使われてる)

過去の事例の蓄積などから未知のものに対して予測を行い、ある程度以上の精度で正解に近い結果を得る方法。


他にもまだあるらしいけど割愛するとして、上記のふたつは同じ経験則でもちょっと意味合いが違う。heuristic は正確に経験則かどうかも怪しいけどまあそれはそれで。


一般に使われる方の rule of thumb って適当に感じませんかね? heuristic の方が幾らか論理的で信頼性が高そう。

アンチウィルスソフトウェアとかはヒューリスティックエンジンっていうのを使っていて、近似アルゴリズムより信頼性が高いケースが多いとかなんとかウィキペディア先生が言ってました。正解がみえない状況においては、実際の過去のデータから構築した近似アルゴリズムより、経験則からの予測が勝ることが多いっていうのは、老害とひとくくりにしてはいけないというか、歴史は証明するというか、まあ、そういうことなんでしょうね。



僕はオカルト好きなので、人間の予測機能(第6感・第3の目)も加味した上での【経験則(heuristic)≧理屈>>>感情】だと思ってます。ちょっとズルい表記かもだけれど。

感情が低い理由は、感情って時によってブレるし、安定しないものを判断基準にするとかこわいのです。感情って動物的本能に近いものと考えているので、だから弱肉強食とか食物連鎖に関わる原始的機能というか、保守的なイメージしか思い浮かびません。

だから感情を優先する人は一種のアニマル信仰じゃ…っていうと言い過ぎかもしれないけど僕は苦手なタイプではあります。



とはいえ、感情を全面的にネガティブに捉えている訳ではなくて、感情があるからこそドラマもできるし、人間に備わったことによるメリットのほうが多いと思っています。けどそれでも間違って作動することも多いわけで、デメリットは明確ですよね。


感情を元にした判断って、誰にでも備わってる機能を使ってるからマジョリティになるのだろうけど、僕的にはあとになって客観視したら、セオリーというか理屈のほうが正しかったなあ、というほうが多い気がします。


あと、もし感情がなくなったら世の中の争いごとはどれだけ無くなるのかな?とか考えると哲学っぽくなってきて、もうなんだかよくわからない世界に突入するので、これ以上はあまり考えないようにしてます。

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

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ザ・ファシリテーター2―理屈じゃ、誰も動かない!

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