放浪息子!

僕の今期2番目に好きなアニメです。

四畳半とか屍鬼とか、ノイタミナは毎回メジャーなのだけどアニメにしてはテーマに難があるというか、マイナーな世界観の作品というか、絶妙なチョイスのいいところついてきますよね。そのぶんフラクタルとはなんだったのか…。



アニメは中学1年からだけど原作コミックは小学5年生からはじまります。女の子に憧れる男の子(にとりん)と男の子に憧れる女の子(高槻くん)が物語の中心で主人公。

その主人公ふたりとの間で思春期特有の微妙な三角関係になる、にわかクリスチャンの千葉さん(さおりん♀)が準主役。気がつよくてかわいい。あと、にとりんと高槻くんにはマコちゃん、ササちゃんっていうそれぞれ同姓の親友がいる。

他にも、にとりんのお姉ちゃん、お姉ちゃんのモデル友達・彼氏、オカマないい人、中学入るとちーちゃん♀、とか登場人物はどんどん増えるのだけど、だいたい小学校から同級生のこの5人がメイン。



アニメは1クールという尺の都合、小学校時代のエピソード(原作1〜4巻)の一部を中学1年のときにねじこんである。必然、アニメはプロローグをすっ飛ばしてる部分があるので馴れ初めというか物語の本質的な地盤を理解するのに数話を要するかもしれません。このあたりは好き嫌いが分かれそうでちょっともったいない。


かくいう僕もアニメきっかけでコミックを読みだしたので、アニメですでに相当惹かれていたのですけど、原作の雰囲気はさらにヤバイですね。絵が特別うまいワケではないのですけど(むしろやたら白い)何というかノスタルジックでイノセントな記憶って誰でも持っていてそのふわふわした記憶、雰囲気にとても合致するなーと。


倒錯劇をはじめ、性とは、みたいな鈴木先生でも頭を悩ませそうな込み入った話とか、思春期にありがちな思いこみや勘違いからのすれ違い、いじめ、などの重いテーマを扱ってるので見方によってはすごくグロい話ばかりなんだけど、空間の白を多用してるのもあってとにかく絵から悲壮感がなく全体的に明るくてポジティブです。




アニメだと高槻くんにはほとんど興味がでなくて、千葉さんいちおしだったのですけど、コミック読みはじめたら高槻くんがとても魅力的でした。このあたりは小学校時代の高槻くんのエピソードが後の印象づけにとって重要な部分だったのでしょうね。アニメだと省略されててちょっと可哀想かも。でも一番のお気に入りは安那ちゃんだったりします。安那ちゃんまじ邪気眼


まどマギとはまた違った意味で意外性のあるお話と展開ばかり、とても続きがみたくなる良作です。



水樹奈々ほっちゃん、など声優陣わりと豪華なのですけど、主役の2人は放浪息子がデビューの新人だそう。にとりん役の畠山航輔さん(王子)はリアルでも生徒会長&ウィスパーヴォイスなのに顔がマコちゃん似。王子やばい。


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