はらこつとむ!

まじかるタルるートくんで「原子 力」と書いて「はらこ つとむ」という豪腕キャラがいました。彼は一見スマートながら、強烈なジャイアニズムを持ち、ナルシストでエゴイスティックなキャラクターとして描かれていました。さすが江川達也先生、言い得て妙。




そんな中、2011年に福島で津波による原子力発電一部損傷からトウデンショックが起きました。20〜30年くらい(もっとかもしれない)はひきづりそうな大惨事、えらいこっちゃ。


電気事業法によると一般電気事業者以外、一般家庭に電気を供給できません。一般電気事業者とは全国に10ある◯◯電力っていうアレのことです。
参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E4%BC%9A%E7%A4%BE




電力事業は民営化されていて表向きは10社にわけているというのですけど、日本の首都を含む巨大エリアを管轄してるトウデンは結局のところ寡占状態なのですよね。その一社が倒れると今の状態なわけで、なんというか国家の危機管理としては脆弱すぎるんじゃないかと。




恐竜の絶滅は必然だと思う僕は、世界の大企業もやがて同じ道を辿るのではないかなと思っています。民の話だけでなく国単位でもそうで、ソ連が崩壊したように中国やアメリカだって永遠ではないと思うのです。これは歴史が証明してる。



世の中に絶対は無いわけだしいくら頭の良い人たちが安全策を講じたり論じたりしてもヒューマンエラーの回避は不可能だし、戦争がおきて自暴自棄なヤケクソ空軍兵に原発空襲されたらもうその国終わるじゃないのみたいな。核兵器使うまでもなく簡単に国家機能を停止させることができるのもわかってしまった。


原発=テロにうってつけな施設なわけだし、もっとリスク分散させておく必要があるよなあと思うのです。何も知らないけどアメリカとかは原発を国家の重要防衛ラインとして考えてるよね絶対。





というか、今回の件で一番期待してるのは配電設備の独占解除。

民間人が発電した電力を同じ民間人に売れない(電力供給できない)のはとても非効率だし可能性を狭めてると思う。戦前みたいに電力自由化すれば市場はカオスになって一旦は大変だろうけど電力会社がボコボコできて競争がはじまり、やがて電力消費者が供給元を選択できる仕組みに落ちつくはず。


教育ですら、私立・公立は選べるわけだし、電力も最低限そうでなければおかしい。今までが異常だったと思いたい。





安全のための規制は必要だけれど、それがすぎると人の手を離れた怪物がうまれて、怪物はやがて恐竜になり、身の大きさが原因で自滅します。これを長いスパンで繰り返してるだけ。




原発が良い悪いっていう論は行き着く先の正解がないからあまり興味がなくて、今回の出来事が大義の切り替えのはじまり、タイミングじゃないのかって思いながら傍観してる。



江戸城本丸っていう名前は衝撃をうけた。